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六年前、東の地で身を潜めていた『悪魔』と呼ばれる者たちを、人間の大規模な組織が殲滅した。
殲滅した理由は、ただ悪魔と呼ばれる者たちが人間に害を成す可能性があるかもしれないから。
または、人間が自分たちとは姿形の違う悪魔を嫌悪していた。
悪魔という単語が人間に、「悪魔は人間の敵」といった先入観を与えていたから。
そういった見解が世間では認識されているが、実のところ定かではない。
悪魔を殲滅した人間の組織は、表面上「悪魔が人間に害を成したから討伐した」と公に発表している。世間一般の人間たちはこの情報を鵜呑みにし、殲滅した人間を英雄視している。
しかし、腑に落ちない点がいくらかあり、信じていない人間もちらほらいる。だが、やはり圧倒的に前者の方が多い為、少数派の人間たちの考えはかきけされてしまった。
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