第一章

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俺はそれを聞いて決意した。 「なら俺は勇者になる。折角のチャンスだ、どうせあんなつまらない場所で何もせずに死んでいくより世界を救ったほうがずっといい」 俺は自分の考えをアルテミスに伝えた。 「おい、いいのか彰、お前には家族がいるし少なからずは未練があるんじゃないか?」 竜二は心配そうに話しかけた。確かに俺には家族がいる。ここまで育ててくれた事には感謝している。たが俺は言った。 「確かにそうだが、両親が俺に《自分のやりたいように生きて行け、お前自身の意思を持っているんだ。後悔しない人生を送れ》ってな。それにさっき言ったように未練なんて全くないさ」 そう竜二に言ってやった。
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