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「ごめん…」
わたしが謝ると、司は明るく笑った。
そして、わたしの肩を叩いた。
「いいよ。じゃあ、今度行こ」
「う、うん。あの、ケーキは今度でいいとして…話ってなあに?急ぐなら今聞くよ」
何気に訊いてみる。
すると、司は顔を赤くさせてあたふたした。
「は、ははは。それも今度でいい」
「また、ゴミ出し当番をわたしに押しつけるんじゃないよね」
わたしは警戒するように司を凝視する。
「今度まで内緒」
司は、からかうように、でも どこかはにかむように笑って、手を振ると遠くに消えていった。
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