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──ここから今すぐに出ないと。
直感でそう思った。
この暗さに目が慣れてきてせかせかとドアに向かいつつ天井に目をやれば、人影はただ揺らめいていた。
出口に辿り着くと入ってきた時同様にドアノブを回して押した。
しかしドアは開かなかった。
外から鍵をかけられたのかもしれないと思い、鍵穴に鍵を差し込んで回し、ドアノブを再び回して押したがそれでも開かなかった。
ここまで来ると、もうパニック状態だ。
何度も鍵を回してドアノブを押したり引いたりするが全く意味を成さない。
非常口へ走ったが結果は同じだった。
私は完全にこの部屋に閉じ込められてしまった。
「なんなんだよ……psychic phenomenon(心霊現象)?」
顔を引きつらせながら元凶っぽそうな機械を一瞥し、天井に映し出されている人影を見据えた。
真っ白な人影はしばらく揺れていたが、突然ピタッと止まった。
「……私は神だ」
「…………は? あー……beg your pardon(何て言った)?」
「私は神だ。貴様の願いを叶えてやろう」
「……This is a dream(夢だ)。さて、一眠りして夢から覚めようかな」
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