12-(2).

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「本当に、あそこを離れて壬生浪士組に?」 「はい。オレはあんたらの役に立ちたいんだ。……なにか不都合でも?」 「いいえ。ただ、風月の方に言ったように、もし僕たちが窮地に立たされた時、あなたは僕らのことも助けて……守ってくれるんですか?」 「…………あんたら強いんだろ?だったら守るもなにも、オレの出る幕なしでしょ」 「……それもそうですね。僕たちは負けませんので」 待機していた隊士たちと合流し、私たちは歩き出した。 隣の沖田は相変わらずの笑顔で、そこからは自信が溢れていた。 本当に彼らは負けないかもしれない。 しかし、元の歴史では敗北という二文字が彼らの末路である。 沖田に至っては、結核という病で亡くなったはず。 私はきゅっと口を結び、しかし静かに、小さく声を出した。 「でも、そんな時が来たなら───守るよ。オレの命を懸けて」 「…………それは楽しみです」 沖田はそれに愉快そうに口元を上げた。 冗談で言った質問に、私が真剣に答えたので馬鹿にしているのか、それとも、予想外の返答に興味を持ったのか。 それは彼にしかわからない。 活気づく町の中を、私たちは颯爽と歩んだ。
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