つまらぬ日々…

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そう思いながらため息をつく一人の少女。彼女の左手には竹刀袋、そして右肩には防具が背負われている。自分のことをオレと言っている彼女の名前は「鬼河 蒼香(おにがわ そうか)」。歴史大好き、剣道大好きの高校1年である。地元の高校の剣道部の主将をつとめている。成績も普通よりできる方で運動神経も悪くない。そんな彼女を悩ますものはと言うと…「なんでこんなつまんねぇ時代に生まれたんだろうなぁ…ったく…」そうぶつぶつ文句を言いながら帰路についている。路地の小道にある、とても小さな神社によった。神社と言っても、小さな小屋とそのとなりに樹齢300年と言われている木があるだけで、知らない人が見たら、ただのボロ屋にしか見えない。しかし彼女にとっては小さい頃から来ている大好きな場所である。いつも学校の帰りによるたびにお参りをしている。今日もいつものようにお参りをしにきたが何かが違った。
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