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恋花火
はかなく散り消えてゆく
ひとひらり
夜の風に流されて
ゆれていた
燃え上がる火花散らし
熱く激しくきらめいてく
ゆらり闇の中
一瞬のときを
さみしげに咲く花
煌々と燃える私のココロが
あなたに伝わりそうで
赤く燃えるはコイハナビ
切なく響く蝉時雨
夏景色
ぼんやり浮かぶ三日月に
照らされて
あなたの横顔を
のそぎこんでは頬を染める
さらり流れてく私の髪を
優しく包み込む
ゆっくりとなでる
あなたの手のひら
このままどうか時止めて
色付く私コイモヨウ
ふるえる指先気づかれて
そっと手をとり握りしめる
近づくあなたの優顔が
色あざやかに咲く
ふわり夏香る二度と戻らない
燃えては消える運命(さだめ)
凛々とした私のキモチを
あなたに伝えたくて
赤く輝く恋花火
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