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新緑が風に吹き付けられてざわめく。 太陽がやや西に傾きかけてきた午後の昼下がり。 オレは通学路にある緑道のベンチに座っていた。 この時間帯ちょうど日陰になるところをキープしていたので、涼しいとまではいかないが、日なたよりかは幾分マシだった。 「あ~、暑ぃ…」 と制服の胸元をつまんで扇ぐ。 じっとりと汗ばんだ制服が肌にまとわりついて気持ち悪い。
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