プロローグ 黒白

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マミ「へぇ…あの子が……綺麗…じゃないわ、助けるわよ」 QB「…大丈夫だよマミ、あの子とんでもなく強いよ。多分キミと杏子が二人係でも勝てるかどうかってとこだね…」 マミ「…過大評価しすぎじゃない?でもキュウベェ、彼女から魔力が感じられないのはどうして?」 QB「え…ほんと…本当だ、魔力が感じられない、今まで気がつかなかった」 マミ「まさか…キュウベェ、あの子に一目惚れ?」 QB「そんな事…ないよ、うん、あるわけない!」 茶化すマミと珍しく慌てふためくキュウベェ。 QB「とにかく…手筈通りに頼むよ、マミ」 マミ「うん、わかった。あの子を捕らえればいいんでしょ?」 暫くして魔女を倒し終わり、刀を納めホッと息をついた黒衣の少女、そこにマミの魔法、リボンがしのびより 「ぇ…?ぁ…しまっ…」 あっけなく捕らえられる少女 QB「やっと捕まえた。キミには聞きたいことがありすぎるよ。」 「っ…私には話す事はない」 マミ「キュウベェ、あなたレディに対しての言葉がなってないわ。ごめんなさい…手荒なマネをして。」 険悪な空気が漂う中、マミが割って入る 「…っ」 もがき無理矢理マミの魔法の拘束を解こうとする少女 マミ「大丈夫、何もしないから。ただ…あなたに少しお話を聞きたいだけなの。」 QB「まずキミは何もn…」 マミ「あなたの名前は?」 マミは優しく語りかける。 「私は…」 少女は口ごもる。 その表情は言いたいのに言えないといったモノを漂わせる マミ「大丈夫、何もしないから…ね?」 魔法による拘束を解き、マミは語りかける 暫くの沈黙の後、少女は静かに口開く 「ソナ…」 マミ「ソナちゃん…よろしくね」 マミが握手しようと手を差し伸べ 「よ…よろしく」 それをそっぽ向きながら、渋々、ぎこちなく握るソナ。 QB「これが俗に言う、百合ってやt」 マミ「立ち話もあれだし、どうかしら?私の部屋にこない…?」 優しくマミは誘う。 ソナに興味が湧いたのもそうだが、この少女といるとなんだか心が落ち着き、楽な気がしたからだ 「え…いや、それは……」 しかしその善行為を素直に受け取れず、戸惑うソナ。 「会ったばかりなのに部屋に行くのはちょっと…」 「…そう?あなたも魔女と戦う仲間として、そして友達として私は認識したのだけど…?」 「な、ななかま?とも…だち?」 二つの単語にやたら過敏にソナは反応し、結局は 「遠慮しま…」 「だ~め♪」 マミに連れていかれたのだった。
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