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国道一号線と平行して見える湘南の海に俺たちは来ていた。
夕暮れ時にはまだ少し時間があったから辺りを歩こうってなった。
かおるはさざ波際ではしゃいでいる。
塩素に弱く、市営プールが限界の肌の弱い彼女。
海は好きだけど、入れないのが寂しいんだと呟き、羨ましそうに遊泳している人を見ていた事がある。
そんな彼女の後姿を眺めているとその先の遙か彼方に一人海を眺めている少女がいた。
「かおる…。」
俺の声に気付いたかおるはその視線の向こうにいる少女に気付いたようだ。
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