小笠原 優太(おがさわら ゆうた)

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陽射しが段々きつくなって来た初夏のある日。 俺は久しぶりの休暇を隣にいる恋人、小笠原かおると共に満喫していた。 かおると会うのも久しぶりだった。 俺たちは一般的にデートスポットと呼ばれる場所を巡っていた。 「優太知ってる?」 不意にかおるが聞いてくる。 「何を?」 「最近ね、知らないアドレスからメールが来て、“あなたはこの物語の主人公に決定いたしました”って文章の下に、IDとURLが添付されてるのよ。」
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