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「おまえ、職員室につく前にその顔なんとかしろよ、さっきの奴より気持ちわりぃぜ」 意気揚々と前を歩く瑠衣に目を配りながら永太に肩を寄せる 「あぁ?そんなはずねぇだろ、ったく、ヤキモチか?しょうがない奴だな」 顔をさすりながら眉をしかめる永太、瑠衣さえ絡まなければかなりの美男子に類するはずだが、知らぬは本人ばかりとは正にこのことか 「しょうがないのはおまえだよ、本当に…瑠衣の事になると形無しだな」 嫌味を言えば、ニヤリと口角を上げどこか面白い物を見つけた子供の様な眼差しを向けてくる 「人の事言えるか?今度、瑠衣が飯食ってる時のおまえの顔を写メにとって見せてやるよ」 そんな訳あるかと言いたい所だが、先程の永太と同様の顔つきをした自分が容易に想像できるから嫌になってしまう よく兄弟にしては似ていないなんて言われるが、義兄弟なれば当然の事、だが正反対だと言われる性格に関して言えば、本当の所根っこの部分は鏡で映したかの様によく似ている 「まあ、それは置いとくとして、来てそうそうにあんなのと本当に遭遇するとは想像以上だな」
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