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「ちっ、そりゃ瑠衣に悪い虫がよらねぇようにするためだ、別に嫌がらせしてる訳じゃねぇーよ」 「はぁ?」 佐久は意味が分からないと言った風におれを見ているが、ちゃんと説明すれば今回ばかりは味方してくれるはずだ 「ほら、この眼鏡も掛けさせれば、なっ?完璧だ!」 瑠衣の隙をついて無理矢理黒縁眼鏡を掛けさせれば、どこのがり勉君ですかと聞きたくなる様な仕上がり 「うん?」 イマイチ要領を得ないと言った感じの佐久 「これで明日からの学園生活も安心だろ?」 おれが得意げに笑って見せると佐久はどこか呆れた様な目でこちらを見ている 「それ、誰の入れ知恵?」 「誰って、学園は坊ちゃん校だって聞いたから大丈夫だと思ってOKしたのに」 「うん、まあそうだな」 「奈美姉に聞いたら柄の悪い奴らやホモばっからしいじゃねぇか」 「…うん、それで?」 おれの力説に対し何故かテンションの下がって行く佐久の相槌 「だからおれたちが牛耳るまでは瑠衣に変な奴が近づかねぇ様にって」 「…はぁ、奈美姉か、その情報とアドバイス、いくら取られた?」
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