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私は、ヴァンパイアに助けられた後、海の中にある城に戻った。
「おお!サラ!海賊にさらわれたと聞いて、心臓が止まりそうになったぞ!」
泣きながら抱きついてきたのは、人魚の国の王であり私の父だった。
「ごめんなさい。パパ…月が綺麗だったから歌を歌ってたの。そしたら海賊船が近づいてきて…。でもちょうど私を乗せた船をヴァンパイアが襲って、私は、助けてもらったわ。」
そう言うと、父はよけい心配そうな顔をしてきた。
「ヴァンパイアだと!あんな野蛮な生き物にあって大丈夫だったか?」
「大丈夫よ。」
そう言うと父は、ほっとした顔をしていた。
「それよりサラ。地上にあまり行かないでくれ。もし人間の男を好きになってキスでもしたら二度と人魚には戻れないのだから。」
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