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そして金色に光っている長い髪の人魚だった。
「なんで全員殺したんです?命乞いをしていた人もいたのに…」
青い瞳で真っ直ぐに見てくる人魚に俺は近づいていった。
「人間は餌でしかないからな。それ以外何物でも無い。」
「酷い。」
「酷くなんかねえだろ?お前だって何かを喰わねえと死ぬ。俺達だって、人の血を吸わねえと死んじまうんだ。ただ食い物が違うだけだろ?」
俺は何故か目の前にいる人魚に話をしていた。
「エレス!そっちは終わったか?」
父が船の奥にゆっくりと歩いてきた。
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