漆黒の堕天使

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  「ふぅ」 いや、変なことはしてない。 教室に入ると 素早く席についた。 窓際、一番後ろ。 俺が己の力で勝ち取った ベストポジション。 クジ運はかなり強いのだ。 ちなみに席替えは一年間無い。 始業式の次の日に 一年の運命が決まるのだ。 そんな緊張の中で 一番後ろ、しかも窓際を 引き当てた俺…。 羨ましかろ? といっても冊本が来るまで この時間は毎日暇である。 俺に憑く邪悪な雰囲気を 感じ取ったのだろうか。 冊本以外は用が無いと 俺に話しかけてこない。 臆病な奴等め。
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