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翌日、千葉に住んでるふるちゃんの所へ、埼玉から車を飛ばして向かった。
連絡は取っていたけど、家には行った事がない。
私はナビを頼りにふるちゃんの家を探した。
無事にふるちゃんの家に着き、リビングに通された。
「ふるちゃん?猫はどこにいるの?」
「夫の仕事部屋なの……こっち来て」
部屋に入って目にしたものは、ガリガリに痩せ細った身体で《ミャァ》と必死に鳴いているミケ猫だった。
「ふるちゃん、私に何が出来るか分かんないけど、この子預かるね」
ー―そう口走っていた。
だって、断る事なんて出来ないって、本当は知ってたんだ。
自分の事は自分が一番解ってるでしょ?
だから私、しっかりバスケット持って来てたんだ。
これが私達の出会いだった。
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