三十路を過ぎたら別世界

世界の変革

『おはようございます。本日もトップニュースは一昨日の世界的集団昏睡事件の続報です』

ラジオだろうか、いやテレビであろう音声が微かに耳に入る。

俺は…一体どうしたんだ？軽く見渡してみるがベッドで横たわっている模様だ。

しかし自宅ではないのを表すかのように、左手には細い管が伸び黄色の液体が詰まった小瓶へと続いている。所謂点滴というやつやな。

という事はここは病院であり、俺は入院しているんやろうか？しかしいつの間にか入院したんやろ？

『…である事から、ラジオまたはテレ…通して……電波が…例をみな…全世界的規模の…』

あかん、俺何してたんやろか？全然思い出されへんわ。

ｶﾞﾁｬ

もの思いにふけってたらドアが開いて女性が１人入ってきた。