世界の変革

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「あんた目ぇ覚めたんか?」 声の主は俺をよく知る人物。俺もよく知っている女性である。 おれの母親(おかん)である。 「あー、オカンやんけ」 「まったく情けない子やで、30にもなってまだ世話やかすんかいな」 言葉とは裏腹にてきぱきと俺の身の回りの世話をするオカン。 「まきちゃんから連絡受けて昨日から来てるけど、あんた1日起きへんかったから死ぬんかと思たわ」 「まきから?」 「そうや、ほんまに情けない。まきちゃんおらんかったら何も出来へんやな」 いらん事ばっかり言うたんやろな、まきの奴。 「着替えやら置いとくで、昼からまきちゃん来る言うてたから私帰るで。ほんまに」 ガチャ 「あんたら早よ結婚しぃ」 バタン 何しに来たんやあいつ?
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