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ぐうぅぅぅ…
腹の虫の声を聞きつつ、鉄男の運転にてクレームの対処に駆け回る。
上司同伴という事もあり、今回は大事には至らなかったが正直立て続けのミスはへこむ。
「まぁ、気落とすなや。」
助手席の鉄男が俺に気を使ってコンビニで昼飯を買ってきてくれた。
「てっちゃん、すいません。昼休み潰れてもぉて」
「あぁ、気にすんな。お前らのお守りも俺の仕事のうちや」
近くの公園で車を停め、車内で遅めの昼飯。
「はぁ、発注業務タイトすぎんで?」
「お前が定時で上がってっからタイトなんだろうが」
あら、図星。てかこの仕事内容、確実に残業せな回らん業務になってるからバイトと違って社員やしな。
「というか定時上がりで必要最低限の日々の業務をこなす、ある意味よしいがすごいんだがな」
誉められてんのかけなされてんのかよく解らん言い方。
ガガガ……
キィ…ガガガ…
ふと気付くとラジオから流れるニュースの音声が乱れ、アナウンサーの声が途切れ途切れに聴こえて来た。
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