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―――――「なぁ、シャルノッテ。俺、このまま死んじゃうのかな?」
茶色混じりの綺麗で、柔らかそうな金髪をはねさせながら大地に横たわっている青年は、弱々し笑みを隣にしゃがみこんでいる同じぐらいの年の青年に向けた。
シャ「…知らない。でも僕だけは最期までマベルを見守り続ける。ただそれだけ」
表情を変えない白髪の青年、シャルノッテは、金髪の青年マベルの目だけを見ると空を見始めた。
「ハハハッ、そうだよね。わかるはず無いよね。…あぁ、俺のシャルノッテは何処へいったのかな?」
マベルの目から光が
どんどん失われていく。
シャ「僕は此処。マベル、生まれ変わったら待ってて。立場が違っても、どんな姿になっても僕は君を探しにいく。」
「シャルノッテ、次に目を覚ましたら…君に伝え…たい―こと――が―――」
マベルの目から完全に光が消えた。
シャ「…マベル。待ってて、必ず…必ず迎えにいくから」
シャルノッテは冷たくなったマベルを抱き抱えると、表情を変えずにただ涙を流し続けた…―――――
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