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執事はゆっくりとあまり痛みを感じさせないように破片を抜いていく。青年はピクリとも動かない。
全て抜き終わると執事は棺桶に少年をしまった。そして棺桶を背中に担いだ執事がゆっくりとこっちに向かってくる。
オレは恐れを感じた。奴は危険だと脳が言っているのに体は動かないし、冷や汗が止まらない。
そしてとうとう目の前に奴がやって来た。顔は仮面で見えないが声からして、かなり怒っているようだった。
シャ「お前か?カノン様をこんな目に会わせたのは」
執事はオレに向かってそう言った。周りの野次馬達はいつの間にかいなくなり奴とオレだけになっていた。
「――ッ――――!?」
謝りたいが声が出せない。
シャ「お前のせいでカノン様がこんな目に…」
奴の声には殺気が込められていた。そこでオレはもう終わった…っと確信した。
奴は袖口から長さ15㎝ほどの針を出すとオレに投げつけようとしたが、何者かの手によってそれは食い止められた。
安心したオレは
その場に崩れ落ちた……
???目線終わり
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