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ハァハァ、何とか間に合った。
それにしてもこんな街中に狼がいたんだろ?
森なんて何処にも無いのに……。
「おっ、カノン間に合ったのか!」
朝も声をかけてくれた、え~と………。名前、忘れちゃった。
クラスメイトAでいいや。
カ「うん、何とか間に合ったよ。」
―――――――――――――――
キーンコーンカーンコーン
時は過ぎ放課後
「じゃあね、カノン君」
「バイバイ」
手を降って最後のクラスメイトが出ていったら俺は顔から笑みを消す。
いつも笑っている俺だけど、本当は表情を作るのがかなりキツかったりする。
俺には何かが足りないんだ。今まで近くにずっと“いた”何かが。俺にはそれが何なのか分からないでいる。
こんなにも考えてるのにそれが分からないから、辛いし苦しいのかな。
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