プロローグ

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『皆さん!助けに来ました!安心して下さい』 『馬鹿・・・、これもう部隊全滅だろ?間に合ってねぇよ』 秒速で撃ち込まれる鉛玉が次々に化け物を肉片に変えていく。 『数が多過ぎる・・・、ヒロトさん!お願い!!』 『任せろ!』 上空から飛来する鉄の塊は、日の光を背負いながら化け物達の頭上に降り立った。 着地と同時に肉片を撒き散らしながら、鉄の塊は手にした長い刀を振り下ろした。 『ちょっ!前に立たないで下さい危ない!』 『おい撃つなよ!!援護頼む』 二足歩行をしながら化け物の中を切り開く鉄。 一降りで2~3体の化け物を見る見る駆逐していく。辺りには血と臓物が飛び交い、化け物の悲鳴か雄叫びが鳴り渡る。 『ヒロトさん出過ぎですよ!援護間に合いませんから!』 ───刀がもたないな 『時間は!?』 『残り時間5分を切りました!駆け付けるまでにブースタ三本使いましたから』 ───くそ!後少し早ければ。 『離脱する!ナパーム弾装填、号令を待つな!ぶち噛ませ!』 『了解!!!』 日が沈みながら辺りを闇が埋め尽くす頃、一筋の光が巨大な火柱となって立ち昇る。 広い大地に一陣の風が吹き荒れて、失われた命の怒りや無念を遥か遠くに吹き運ぶ。それでも周りを覆う黒煙をはいつまでも立ち上り続けた。
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