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「では、その不完全な兵器で、我々は戦い抜く事が出来るのか?実際に稼動した2機以外、部隊は全滅したと聞くが?」 「・・・確かにその通りですね。2機がいくら善戦しようとも、そのわずかな機体で戦況が変わる事は有りません・・・しかし、」 「オオタカヤマ作戦か?」 「──はい」 オオタカヤマ作戦。 これが幸村の最終目標であり、人外より祖国を護る要と信じている。 「本当に可能なのかね?」 「現状これ以外に奴らを駆逐する事は不可能でしょう。既に奴らの巣穴は範囲を拡大しています。勿論、私も代案が有れば賜りたいモノですが?」 少し棘の有る言い回しに為ってしまったが、幸村には頭の堅い上層部を黙らせる良い形となった。 実際、彼等に代案など無く、若輩の作戦が主軸となる事が面白く無いだけなのだから。 「・・・天皇は・・・、何と言っておられる?」 「天皇の意向は皆さんも知っておられるでしょう?」 「奴らの壊滅を最優先か・・・」 「はい」 この瞬間、幸村の勝ちが決まった。
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