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「「「「「「〝王様だ~れだ!〟」」」」」」」
この学園に来て初めての依頼、暴走族退治の一件後、怪我を負った俺はここ、医療棟(メディカル)の一室にかつぎ込まれた。
俺と共に依頼を受けたアリス、灰夜、兎村、狐さんも室内にいて、それに加えて担任の瑠巳ちゃんと依頼の助っ人に来てくれた斬桜もいる。
因みに瑠巳ちゃんがいるのは俺の事を心配してくれていたらしい。
これには流石に感動したが、実は担任責任で行ってやれと教頭に指示されただけだと言う事実を知るのはずっと後の話。
で、目覚めた俺が目に入ったのは王様ゲームをしているみんな。
決して狭い病室ではないが、これだけ密集すれば狭くも感じる。
時期が夏だったら怪我などお構いなしに病室から飛び出しているだろう。
そして何の因果か、目覚めた俺はそのまま王様ゲームに強制参加させられてしまったのだ。
これも全て隣にいるロリギツネのせいな訳で。
ギリッ
「いってえ!?」
突如腕を抓られた。
「なんか言ったか?」
「な……なにも……」
「そうか。……チッ、王様外れた」
まさかの読心術だと……?
しかも、怪我人に容赦なし。
これだから狐さんは怖い。
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