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~夜~
さて行くか。
俺が向かうのは、
“silvermoon”
まぁ族ってこと。
俺が総長やってるけど、今日で辞める。
寮に入ったら夜は外に出れないから。
白虎と白狐に継いでもらう。
呼び方は同じビャッコ。
双子で前は幹部だった。
青龍には総長補佐。
青龍は前も総長補佐だったけど、表に出るのは好きじゃないから、総長は双子に、総長補佐は青龍に任せる事にした。
幹部は朱雀、玄武、鳳凰。
あと1人は…不死鳥。
本名を知ってるのは俺だけ。
白狐と白虎に教えなきゃ。
白虎…白阿(ハクア)
白狐…白螺(ハクラ)
青龍…迅(ジン)
朱雀…伊織(イオリ)
玄武…威知流(イチル)
鳳凰…倭麒(イツキ)
不死鳥…炎紅(エンク)
~silvermoonの溜まり場『night』~
ガヤガヤ
コツコツコツ
足音が聞こえ、一気に静かになる。
「嫌な予感がする…。」
そうつぶやいたのは青龍こと迅。
ビャッコにも分かっていた。普段はおちゃらけているビャッコも、今は静か。
おもむろに戸が開けられた。
そこに立っていたのは、銀蝶。silvermoonの総長、棗だ。
棗「こんばんは。
いきなりだけど、俺は族を抜ける。
次の総長はビャッコ、2人。
総長補佐は青龍。
幹部は朱雀、玄武、鳳凰、不死鳥、この4人だ。ビャッコ、頑張れよ。
みんなも。」
それだけ言うと踵を返し去っていった。
追いかけたが、もう姿は見えなかった。
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