『一年に一度の幸せ』(沖田×土方💓)

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  土方が行灯の明かりの中で文机に向かっていると、無遠慮に開かれる襖。そんな事をするのは一人だけだ。 「……何の用だ?総司」 振り向くと、そこには予想通りの人物が立っていた。 何故か枕を抱えている沖田は、悪びれも無く笑う。 「土方さんと一緒に寝たくて、来ちゃいました」 「来ちゃいました、じゃねぇよ。ガキじゃねぇんだ、一人で寝れんだろうが」 「いいじゃないですか、たまには。まぁ、土方さんが嫌だって言っても勝手に寝ますけどね」 既に敷かれている布団の中へ、いそいそと入り込む沖田に土方は浅い息を吐いた。 こうなった沖田には、何を言っても無駄だと土方は嫌と言うほど理解している。 「ほら、土方さんも寝ましょうよ」 「……ったく、仕方ねぇな」  
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