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「あー、すっきり。まずは、これを話さないと、って思ってたんだけど。田山サン、遠くてっ」
んーっと伸びをして、立ち上がる大地くんに、つられてわたしも腰をあげる
「これから、よろしく」
大地くんが、握手を求める
「…はい」
こちらこそ。
シャツで手を拭い、大地くんの手をとる。
…わたしも。大地くんにもっと知ってもらいたい。その上で、好きでいてもらえたら
……きっと、そんな嬉しいことないな。
「…行こうか」
少しはにかんで、握手を離すと、今度は反対の手をひいて、大地くんが一歩踏み出す
「うん」
わたしも自然、顔がほころぶ。
ワンッ
タスケがさんぽの再開に、喜びの声をあげた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おしまい・・・
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