~ともだち~

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「綾乃ちゃん、なんて言ったと思う?」 了が、顔をこちらに向ける。……情けない、顔。 「さあ?」 「葵ちゃんと、付き合ってるんじゃないの?ってさ」 そんな訳ないよなー。無気力な表情で、了が、わたしに手を伸ばす。 「俺と、お前は、鉄壁の友人だっつうの」 ごしごし、と音を立てそうなくらい雑に頭を撫でられた。 .
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