金曜日の屋上で

～ともだち～

「「おはよう」」

朝の挨拶は、普通にできたけど

さっきから

バスケ部仲間と盛り上がってる葵に、近づくことができない。

葵、俺を避けてる？

…そんなこともないか

もともと、帰宅部の俺が、バスケ部のエースの葵に、なついていただけだ。

俺から話しかけないと、接点は生まれない。

……あれ？

話しかけ方がわからない。

胸が、締め付けられるのは、……なんでだ？

「了くん」

茫然としている俺を、かわいい声が正気に戻した。

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