0人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
―――数日後
俺はいつもの様にオンラインゲームを
薄暗い部屋の中でやっている。
母さんが仕事から帰ってきたのか玄関のドアが開く音がした。
しかし,この日はいつもと違った。
なにやらいつもより騒がしいのだ。
流石に俺もいつもと違うのが気になり部屋から出てリビングに向かった。
リビングの扉を開く。
視線が俺に注がれた。
…鬱陶しい。そんなに驚くことなのか…
「ねぇ。なにそれ」
俺は抑揚の無い声で母さんが持つ小さいのを指差す。
「え…ああ。買ってきたの。名前はチョコよ。かわいいでしょ?」
「……犬?」
「そうよ」
ニコッと笑い「だっこする?」と言いながらチョコを差し出す。
俺はそれを気にもせず冷蔵庫に入ってるコーラを飲んでから部屋に戻った。
この小さな犬が
俺の世界に
光を与える。
最初のコメントを投稿しよう!