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―――数ヶ月後
犬の成長速度というのは凄かった。
母さんが買ってきた時は20Cm程しかなかったのに
たった数ヵ月後には倍に膨れ上がっている。
流石に俺もその成長っぷりには驚いていた。
この日もいつもの様にオンラインゲームをやりつづける。
ボス戦に近付くにつれ高鳴る俺の胸。
あがるボルテージ。
動いてもいないのに自然と汗が吹き出てくる。
―――突如
謎の引っ掻き音が部屋に鳴り響く。
俺の心臓は跳ね上がる。
音の正体を探るため部屋を見渡す。
散らかってる以外何も問題ないいつもの光景。
いつもと違うのは部屋に鳴り響く音。
極限までパソコンの音を小さくする。
鳴り響く音を探るために。
―――どうやら音は扉から鳴っているようだ。
俺は唾を飲み込みドアノブに手をかける。
そして俺は
ゆっくり
ドアをあけた。
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