闖入者

6/10

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
それから2時間程がたったころ 寝ていたチョコが突然そわそわし始めた。 部屋の中を歩き回りチョコはドアの前で立ち止まり 愛らしい顔で俺を見つめる。 なんの事かわからない… チョコが家に来てからの数ヶ月間 チョコの面倒は母さんが見ていたからだ。 部屋から出たいのだろうか…? 「ふぅ」 俺は短くため息をつき重たい体を持ち上げドアを開けた。 やはり部屋から出たかったのだろう。 ドアを開けた瞬間に部屋の外へ歩いていった。 しかし チョコはまた部屋に戻ってきた。 そして今度は俺の服を軽く引っ張る。 もしかして… 「散歩…行くか?」 そう聞くとチョコは嬉しそうにその場でくるくると回る。 俺はチョコにリードを着け何年ぶりか解らない外に出た。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加