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それから2時間程がたったころ
寝ていたチョコが突然そわそわし始めた。
部屋の中を歩き回りチョコはドアの前で立ち止まり
愛らしい顔で俺を見つめる。
なんの事かわからない…
チョコが家に来てからの数ヶ月間
チョコの面倒は母さんが見ていたからだ。
部屋から出たいのだろうか…?
「ふぅ」
俺は短くため息をつき重たい体を持ち上げドアを開けた。
やはり部屋から出たかったのだろう。
ドアを開けた瞬間に部屋の外へ歩いていった。
しかし
チョコはまた部屋に戻ってきた。
そして今度は俺の服を軽く引っ張る。
もしかして…
「散歩…行くか?」
そう聞くとチョコは嬉しそうにその場でくるくると回る。
俺はチョコにリードを着け何年ぶりか解らない外に出た。
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