0人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
なんか不思議な感じだ。
以前は日常的に外に出ていたのに
こんなにも清々しいものだったのだろうか。
こんなにも外の空気は美味しかったのだろうか。
こんなにも眩しかったのだろうか……
チョコは嬉しそうに俺を先導していく。
ところどころでマーキングをする。
そしてチョコについていくと１つの公園に入っていった。
その公園には同じく犬を連れた男女様々な人が会話を楽しんでいた。
｢あっチョコちゃん｣
後ろから女性の声が聞こえた。
チョコはその声に反応し尻尾を振りながら女性の方へ向かっていった。
｢今日はお兄ちゃんと来たのかなぁ?｣
女性がしゃがみながらチョコに聞いた。
チョコはしゃがむ女性の顔をペロペロとなめる。
｢そっかそっか。よかったね。お兄ちゃんに釣れてきてもらって。こんにちは｣
女性が俺に挨拶をする。
｢あ…こ こんにちは｣
何年だろう…家族以外の誰かに話し掛けられたのは。
最初のコメントを投稿しよう！