68人が本棚に入れています
本棚に追加
「‥すいませんでした、大人気ないことして」
「本当ですよ。授業も全然進まなかったし」
ああ‥。瀬口先生の声がさっきよりも低くなって、思わず肩を落とす。
だけどそれを見兼ねたのか瀬口先生は、策士のように笑った。
「かっこよかったですよ、青明寺先生」
そう。
俺はその笑顔が見たくて
いつになく全力でバスケをした。
フリースローだって余裕でしてやった。
―いいとこ見せれば、好感度上がるかもなあ‥?―
25歳にもなる俺も、17歳の野郎達となんも変わらねえ。
「‥瀬口先生、あの」
それから俺が先生を夕食に誘うのに、そう長い時間はかからなかった。
最初のコメントを投稿しよう!