◎Youth

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  教室までの距離を二人で歩いた。 俺と曜子の間には、いつもより大きな間隔。 だけど、それは全く嫌な空気じゃなかった。 「喜屋武先生となに話してたの?」 「いや、別に‥」 「言えないようなことなんだー」 「ちがっ、寝不足だったから寝ようと思って‥」 「じゃあ寝ればよかったのに」 曜子が唇を尖らせる。 俺が思うに、こいつの癖だと思う。‥かまってほしいときの。 「‥寝るより」 「‥‥‥」 「寝るより曜子と話してる方がいいし」 「‥まあね」 『青春だねー』 ‥青春、か。 青い春と書いて 青春。 今日は5月の青い空だった。 青い春は、まだまだこれからだ。  
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