勘違い

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  「おー、晴れてんなぁ」  痛いくらいに降り注ぐ日射しに、俺は目を細めて太陽を見上げた。  真っ白な太陽が青い空の中で、強く強く輝いている。  汗がじわりと沸いてきて、頭がぼーっ。してきた。 『伊織、私と別れてよ』 「――…」  いやな幻聴……。  だから、夏は嫌いなんだ。  目を瞑って、幻を消す。  
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