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僕さ、どんなときだって
アプローチしてきたよ？
君に気付いてほしくて。
十数年間溜めてきた想いを。
でも効果なし！
君、鈍感なんだもん。
おまけにタラシ。
思わせ振りな発言や
行動をするくせに
「ありがとう…でもごめんね？」
僕はフラレる人たちを
何人もみてきた。
僕もあの一人になるんじゃないか
ってビクビクして…今に至る。
自覚がないからタチ悪い。
君は天然小悪魔だ。
そんなところが好きなんだけど。
君が好きそうなお店。
何度目だろう。
次こそ次こそって思って誘うんだけど、
結局言えないまま。
でも僕はまた
性懲りもなく君を誘った。
「あ…おれ、こゆとこ好き」
「だと思ったよ」
「すげぇや、
モテ男はちがうね」
「いやいや」
「こんないいとこ知ってんのに、
誘う子いないの？」
「うーん…はは、」
君のせいだよ。
ねぇ、
そろそろ
気付いてくれないかな？
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