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(…ち、ちかん)
ドアのガラスから
反射して見える、
身長が高めの男性。
…おれ男だけど、
なんとなく女の子の
気持ち分かった気がする。
(キモチワルイ…怖い)
助けてだなんて
言えないくらいに
恐怖で身体が支配した。
とにかく
次の駅で降りたくて、
必死に耐えながら
時間を待った。
その間も痴漢の手は
ますます激しさを増す。
撫で回したり揉み上げだり。
同じメンバーのナリなら
全然平気なのに、
今はとてつもなく
不快でいっぱいだった。
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