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熱気からなのか
恐怖からなのか
よく分からない汗が
頬を伝った瞬間、
尻にあった手が
するりと太ももに移動した。
「…、…ふ」
びっくりして
思わず声が漏れる。
恥ずかしくて
手の甲で口を押さえた。
そこ弱いんだから
さわんなっつーの…!
『次は○○駅、○○駅です』
アナウンスが
次の駅を告げる。
よかった…!
やっと解放される!
と、安心したのも束の間、
『お出口は右側です―…』
一気に地獄に落とされた。
開いたのは、
反対側のドアだった。
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