第二章
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でも、ある日を境に、光刃君はおかしくなっていった。 家庭科の調理実習中に、包丁で、指を切ってしまった私の友達、赤月海緑ちゃんを、光刃君は眺めていた。 笑いながら。 まるで、血が美しく見惚れているように。 まわりが、 「海緑ちゃん!?」「先生!!!海緑ちゃんが!!!」「海緑?!」「ハンカチ!誰か貸して!!」「海緑!!!!」 とあわてているのに、ひとりだけ。笑いながら。
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