エピロ-グ

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クラウドは、ただ空を眺めていた。この世界には、知らないことが多すぎたからだ。 1年ほど前、ある日突然見ず知らず人から手紙が届いた。その内容は、こうだった… 「…町にある、灯台の近くにある古い祠に、あなたが知りたかった過去についてのヒントがあります。過去を知るには、それなりのリスクが伴いますが、それでも良ければいらしてください。…」 10数年間の記憶を失っていたクラウドには、その手紙の本当の意味を知るのは、後になってからだ。 手紙に書かれた場所にいき、空を見上げた時には…知らない世界へと移動させられていた。 その世界は、とても懐かしい気がした。 初めて、来る場所のはずなのに… もしかしたら、この世界に失った記憶があるかもしれない。 そして、辺りを見回していると、石碑のようなものがあった。それは、象形文字みたいなものであった。 「読めるわけない」 とクラウドは諦めて途方に暮れていた。 そこに突然現れた謎の少女にビックリした。少女は、なぜか涙を流している。 「なぜ、戻って来たのですか?」 少女が、なぜそんなことを話したのかわからず、立ち止まっていると 「もうこの世界は、もう長くはもちません。」 この時のクラウドは、何も知らなかった。自分が、なぜこの世界から出ていったことを…。 しばらく、無言だったクラウドは、ふと少女に話し掛けた。 「あなたは、俺のことを知っているのですか?、過去の記憶がないのはまさか…。」 少女は困った顔をして、 「はい、今過去について話すとあなたは、ここには存在することが出来ません…。」 「それは、どういうこと?」 少女は、座りこんで泣きはじめた。 「ごめん、これ以上聞かないから…」 そういってクラウドは、少女を抱きしめた。しばらくしてから、クラウドは、 「これ以上聞かないから、名前は教えてくれる?俺の名前はクラウド。」 少女は、戸惑いながら 「美紗…、あなたはここに居てはいけない存在だった。いまは、それだけしか教えられない…」
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