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「彼」が主人公の頭角を現したのは、出会って間もない5月。
彼にしてみれば、ほんの些細な出来事だったらしいのだが、
私にとってはあまりにも衝撃的な出来事だった。
学校帰り、家に遊びに行くほど彼と仲良くなった私は、この日も駅にとめてあった自転車に二人乗りという、いつも通りのスタイルで彼の家に向かっていた。
いつもと違う事と言えば、私がいつもよりイライラしてたということと、コンビニでおにぎりを買ったということ。
それ以外はいたって普通の放課後だった。
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