序章 ロドリコ一族の血統、エンパイヤ・オブ・アメリカ

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ドン・アルケーシはほっとした。そのあとアルバートに尋ねた。 『ドン・ロドリコ!!あなたにお願いがあって参りました。』 『君から頼みごととは珍しいな?用件は?』 『実は、先ほどの抗争には勝利しましたが…輸送トラックが敵に奪われたあと警察に差し押さえられまして。警官どもが私のファミリーに捜査の手を…』 『それで?』 『ファミリーは麻薬の売り買いをしていまして…』 アルバートはその言葉だけで事実を把握した。 『ようは。抗争には勝利したが…自分のファミリーが麻薬ビジネスをしていたことを警察にばれてしまいファミリーが危ういと?それで!私に助けを?私なら各方面に友達がいるからな。』 そう聞くとドン・アルケーシは喜びアルバートに言った。 『そうなんです!ああ!!ドン・ロドリコ!!助けてはいただけないでしょうか?』 アルバートは即答した。 『いいだろう。すぐに警察の友達に止めさせるように一声かけよう。』 そう言うとドン・アルケーシが言った。 『それで私のファミリーはドンのためになにをすれば良いでしょうか?』 アルバートは答えた。 『そうだなぁ…今日は私にとっては良い日だ。だからこの分の借りは、今日顔を出してくれたことで精算しよう。私からの贈り物だ。』 ドン・アルケーシは感謝の言葉を述べた。 『ありがとうございます。ドン・ロドリコ!この恩は忘れません。では、これにて失礼します!!この友情が永遠に続きますように。』 そう言うと彼は部屋から出た。 そのあともアルバートは多くの人にあい話を聞き頼みごとをきいていった。もはや今の世の中にロドリコファミリーほど強大で広い力をもつものはいない。2028年。それはアメリカが彼の帝国である時代なのだ。
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