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旭side
あれから、美雪ちゃんと一緒に家に帰った。
九条遼一との事、美雪ちゃんに話したけど、大半流された。
家に着くとお母さんが迎えてくれた。
「ただいまー」
「あら、遅かったわね。おかえり旭」
「そう?美雪ちゃんと話してたからかな?」
「どうでもいいけど、早く手洗ってきなさい。夕飯できてるわよ」
「はーい」
手を洗ってリビングに行くと、妹が抱き付いてきた。
「おかえり、お姉ちゃん」
「ただいま、ミドリ」
そう言ってミドリの頭をよしよしと撫でる。
それからミドリは、今日学校であった事を話し出した。
ミドリは今日、小学1年生になった。
さっそく友達ができたと、大はしゃぎしている。
台所で支度をしていた母が2人を呼んだ。
「ほら、2人とも座りなさい。できたわよ」
「はーい」
ミドリははしゃぎながら椅子に座った。
「あら、大変。ケチャップがきれてるわ」
母が困ったように、頬に手をあてた。
「私、買ってこようか?」
「本当?助かるわ旭。ありがとう」
お金を受け取ると、旭は家を出た。
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