九条遼一

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旭side 「その制服、希校だよな?」 その男は私の前にしゃがみ込んだ。 希校。私が入学した希望高校のことだ。 「は、はい...」 「見かけないけど、1年か?」 「はい...」 「そっか」 「..........」 「早く帰った方がいいよ、ここ危ないから」 そう言うと男は立ち上がった。 「あ、あの...」 「何?」 「この人...大丈夫なんですか?」 「知らねぇよ」 「す、すいません」 優しいのか怖いのか、よく分からない人だな... 「じゃーな、1年生」
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