入学式

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体育館に入ると、恒例の挨拶から校長の長い話が始まった。 話が始まって10分が経過すると、ちらほら欠伸をする生徒がでてきた。 「ふ..はぁーっ、ふぁ...っ」 「アンタさっきから何してんのよ」 「いや、欠伸が出そうで..ふぁ..っ」 「すればいいじゃない」 「美雪!!」 「な、なによ」 「校長先生があんなに頑張って話してるのに!!欠伸なんて...できるわけ..ふあぁ」 「出てるわよ欠伸」 「うっ」 あわてて口を両手で押さえる旭。 美雪は、アホだわと心の中で呟き、再び校長に目を向けた。 その時、 体育館の扉が勢いよく開け放たれた。
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