第一章

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「でもアンタ、どうやって戦うの?武器とか無いじゃん」 確かに、僕は取り立て武術を学んでいた訳ではないし、喧嘩とも無縁な存在だった そう考えていたその時…… 「……!悠輔、逃げて」 僕は彼女の言うとおり、その場から離れた その直後、樹の根がさっきまでいた場所に突き刺さった 何事かと思って見てみると、其処に樹の怪物が現れた 少なくとも十数匹はいるようだ 「トレントか!」 彼女はそう言い、腰の刀を抜いて根を斬り落とした (な、何だ今の……。抜刀から斬りつけるまでの早さが尋常じゃない) 「ハァッ!」 彼女は鋭い、且つ素早い剣裁きでトレントを次々と斬り倒していった
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