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「年下かぁ」
小森ちゃんがニヤニヤしてる。せっかくのかわいいお顔が...
「前から聞きたかったんですけど...なんで彼氏いないんですか?2年ぐらいそんな話聞いてないですけど」
ちょっとトーンダウンした小森ちゃん。
「居なかったわけじゃないよ。こないだ別れたばっかりだし...ただ続かないだけで」
「なんだぁ...私が知らないだけだったんですね...」
ぁ、小森ちゃんがすねた。
「小森ちゃんごめんね。いつも続きそうなら言いたいなって思ってるんだけど、すぐ別れちゃうからタイミングがないだけなの」
ついフォローしてしまった。
「そうだったんですかぁ~、でもなんで続かないんですか?」
単純...ぃや素直なのは小森ちゃんのいいとこだ。
「なんでかなぁ…」
理由は分かってる。完全に私の問題。
そういえば...
「私って考えてることとか感情とか顔に出やすい?分かりやすかったりする?」
聞いてみようと思ってたんだった。
「?…いいえ~。どちらかというと分かりにくい方じゃないですか」
――――やっぱり。
「なんでですか?」
「別に深い意味はないよ」
昔から家族にも言われてきた。
“お前は何を考えているのか分からない”
人生で一度だけフラれた時の理由もそれだった。
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